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憧れの田舎暮らしの理想と現実。60代リタイア移住した夫婦の体験談

2020年6月17日

60才でリタイアし、地方移住した夫婦の理想と現実とは?移住先に3年かけて何度も足を運んで移住を決断した夫婦でさえ、住んでみたら、理想と現実のギャップがありました。憧れのスローライフとはいかなかった例を紹介します。

リタイア後の田舎暮らしの理想と現実:60代夫婦Yさんの場合

リタイア後の田舎暮らしの理想と現実:60代夫婦Yさんの場合

田舎暮らしを考えはじめたばかりの時はバラ色の未来を見てしまいがちです。上手くいくにこしたことはありませんが、上手くいかない現実も知っておくべきです。そこで、地方移住した先輩の体験から、田舎暮らしの理想と現実を紹介します。

Yさん夫婦は、60才で夫がリタイアした後、暖かい土地を求めて四国へ移住しました。移住地を選ぶ際は、季節ごとにお試し移住を繰り返し、3年もの月日をかけて慎重に行動しました。

気候も、地元の人の気質も気に入った納得の地に、畑付きの空き家を見つけて移住を果たしました。ところが、実際に住んでみると想定外の現実が次々と出てきたのでした。

田舎暮らしの理想:のんびり静かに暮らす

田舎暮らしの現実:実際は草刈りに追われる日々

田舎暮らしの現実:実際は草刈りに追われる日々

静かなところに住みたくて、奥まった山の斜面の空き家を修繕して住み始めました。隣家は離れていて、家の周囲は未利用地に囲まれて本当に静かです。でも、それは、山を手入れする人が自分たちしかいないということでした。

自分の土地以外の草刈りも必要だった

家のまわりの未利用地は、Yさんの土地ではありませんが、Yさんが草刈りをしないと、家や畑が1週間で草で覆われてしまいます。草刈りが必要なことは覚悟していましたが、春から秋は、毎日草刈りに追われてヘトヘト…。ここまで重労働とは思っていませんでした。

想像以上に虫が多く、獣害もあった

当然、虫も多く、ムカデ・ゴキブリ・ネズミ・カマドウマ・アブなどが次から次と家に入ってきます。畑は鳥や獣の害が尽きません。それでも、野鳥の声は心地よく、ホタルやオニヤンマが飛び交う環境を気に入っているそうです。

田舎暮らしの理想:畑仕事で稼ぐぞ!

田舎暮らしの現実:なかなか畑の収穫高が上がらない

田舎暮らしの現実:なかなか畑の収穫高が上がらない

畑で無農薬野菜を作ることがYさん(妻)の夢で、家は畑付きの家を選びました。長い間、空き家で手入れされていない土地だったので、畑は土づくりからスタート。落ち葉を集めて堆肥を作ったり、雑草を燃やして炭を使ったりして、土の改良を根気よく続けました。

移住して5年。土はなかなかよくならず、畑の野菜は、いまだに期待ほど収穫できません。夢の自給自足生活には程遠いですが、土に触るのは心地良く、畑を続けています。

他にもあるある! 理想と現実

Yさんの場合は、他にも細かな理想と現実のギャップがいろいろありました。慎重に移住地を選んでも、実際に住んでみないとわからないことが多いようです。

田舎暮らしの理想:南国で暖かく過ごしやすい

田舎暮らしの現実:夏は暑く、雨の日も多い

田舎暮らしの現実:夏は暑く、雨の日も多い

Yさんが移住したのは、四国の中でも温暖な地域。冬でも比較的温暖ですが、雪も降ります。夏は雨が多く、暑くて湿度が高く、台風も多発します。期待しているほど「過ごしやすい」地ではありませんでした。

田舎暮らしの理想:山中の家でのんびり過ごせる

田舎暮らしの現実:風遠しが悪く、夏は家の中がカビる

田舎暮らしの現実:風遠しが悪く、夏は家の中がカビる

山の斜面に建つ家を選んだときは、海からの風が気持ちよく吹き抜ける家で、のんびり暮らしたいと胸をふくらませていました。現実は、木や草が風をさえぎって風通しが悪く、家の中はカビてしまいます。

夏は、草刈りが大変だし、雨が降ると、放置されている池や田んぼから家のまわりに水が流れこむので、池や側溝の手入れまで自力でやっています。のんびりしていられませんが、水路をそうじしたらホタルが増えたそうです。今後は、池を整備して、オニヤンマを増やしたいと考えています。

田舎暮らしの理想:ご近所から野菜をもらえる

田舎暮らしの理想:ご近所から野菜をもらえる

田舎暮らしの現実:野菜を作っている人は少なかった

山に住んでいるため、すぐご近所に農家はおろか、家庭菜園をやってる家庭も少なく、野菜をいただくことはあまりありません。たまにいただく機会もありますが、Yさんの畑の収穫量があまりないので、野菜をお返しするわけにもいかず、お返しには気を遣います。結局、お返しは、それなりの出費になってしまうのも悩みです。

田舎暮らしの理想:交通手段は原付でOK

田舎暮らしの理想:交通手段は原付でOK

田舎暮らしの現実:バイクは危険と周囲に注意された

Yさんは夫婦ともに車の運転免許を持っていません。家は駅まで2.5kmの距離なので、交通手段は、移住前のように原付バイクだけで大丈夫と思っていました。ところが、原付バイクに乗っていたら、地元の人に「危ない」と止められてしまいました。

地元の人は、高齢でも車の免許を返納する人は少なく、当たり前のように車を運転しています。車を運転できない高齢者のための送迎サービスもありますが、事前予約が必要だったりと利便性が悪いようです。Yさん夫婦は、なるべく、娘に車で送迎してもらっています。

まとめ

なにごとも、理想と現実にはギャップが付き物ですが、できればギャップは少なくしたいものですね。Yさん夫婦は、3年もかけて、移住する場所を見極め、家を探しましたが、それでも、理想と違う現実がたくさん待っていました。

地方移住のメリットとデメリットは表裏一体。「静か」というメリットには、草刈りに追われるデメリットが潜み、のんびりスローライフとはいかないようです。でも、Yさんは不都合な現実を受け流し、時には楽しんでいるようにも見えます。デメリットもまるごと楽しむことが、移住成功の秘訣かもしれません。

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