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地方で半農半Xを実践!半農半Xのメリット・デメリット、始め方は?

更新日: Sep 14, 2020

地方で半農半Xを実践!半農半Xのメリット・デメリット、始め方は?

「半農半X」というライフスタイルが注目されています。農業で自給自足をめざす傍ら、お金や時間に追われずに生きがいのある仕事をして、人間らしさを取り戻そうという動きです。「半農半X」について、メリット、デメリット、実践する方法を紹介します。

半農半Xを実践してみませんか?

半農半xを実践してみませんか?

半農半Xとは、自分自身や家族が生活する分の食料を自給自足し、その他を好きなことややりがいの持てる仕事に充てるライフスタイルのことをいいます。Xの部分には各々の生きがいとなるようなものを当てはめます。

半農半Xが可能になれば、お金や時間に追われない「人間らしさ」を取り戻していくことができるのです。半農半Xは、京都府出身の塩見直紀(しおみ・なおき)さんが1995年ごろから提唱しています。

2020年には新型コロナウイルス感染拡大をきっかけに、企業のテレワークやリモートワーク化進んだこと、政府が発表した働き方改革の動きが広く浸透し始めたことによって、半農半Xのライフスタイルが現実味を帯びてきました。

半農半Xは兼業農家と違うの?「X」とは?

半農半Xは兼業農家と違うの?「X」とは?

半農半Xと聞くと、田舎暮らしのスローライフや兼業農家に踏み切ることだと思いがちです。しかし実は、半農半Xはもっと自由で柔軟性のあるものなのです。

兼業農家との違い

半農半Xの考え方は、兼業農家とは違います。兼業農家は、農業を収入のひとつの柱として捉えますが、半農半Xの場合は自給自足ができれば十分という考え方です。

また、兼業農家という言葉は働き方のスタイルを表すもので、ライフスタイルの意味合いはありません。つまり、半農半Xの目的は農家として収入を得ることではなく、自分たちが食べる食料を賄うことや、生活コストを削減することにあるのです。

半農半Xの「X」とは?

半農半Xの「X」に何を当てはめるのか、それも各々で異なっていいのです。一定の生活費を得るための手段でもいいし、社会的な使命を持って生きがいにできる仕事であればボランティアでもいいのです。自分がそこに「生きがい」や「輝ける瞬間」を感じられるのであれば、Xがどのような形であってもよいでしょう。

【半農半Xの例】

  • 半農半家庭教師
  • 半農半バーテンダー
  • 半農半プログラマー
  • 半農半ゲストハウスマネージャー
  • 半農半ヘルパー
  • 半農半子育て
  • 半農半コンサルタント
  • 半農半カフェ

など

「農」と「X」の割合は?

半農半Xの割合を「何対何」と決めることなく、時間も場所も決まりを設けないこともこのライフスタイルの魅力です。少しでも土や植物に触れる時間を設けようという考え方になります。

半農半Xに「こうあるべき」という決まりはありません。農の割合は小さな家庭菜園でもベランダ菜園でもいいのだと塩見氏は語っています。

半農半Xの魅力やメリットは?

半農半Xの魅力やメリットは?

半農半Xというライフスタイルは、知れば知るほど素晴らしい魅力があります。

センス・オブ・ワンダーが取り戻せる

半農半Xの提唱者である塩見氏は、センス・オブ・ワンダーを取り戻せることがこのライフスタイルの大きなメリットであると話しています。

センス・オブ・ワンダーとは、自然やSFの世界に触れることで不思議な感覚に陥ったり、新しいアイデアが生まれたりするという意味の言葉。アメリカの生物学者、レイチェル・カーソンが著書の中に記した言葉です。

都会の喧騒の中でデジタル機器に触れていることで、毎日の生活はルーティン化し偶然性のない機械的な生活になることも少なくありません。しかし、ひとたび自然や土に触れ、農作業に没頭する時間を設けることで、人らしい感性が取り戻されたり、磨かれたりしていくのです。

「農」の面積や時間も自由

都会に住んでいる人は、半農半Xに興味があっても「畑を用意できないし農作業には自信がない」などと思われることも多いはずです。しかし「農」の面積や充てる時間は一切自由です。畑が無理なら庭の一角、庭がないならベランダのプランター菜園でもいいのです。

農作業にどのくらいの時間を費やすかも、それぞれの自由。より多くの時間を農作業に費やすほうが優れている……ということはなく、自分のできる範囲でやりたいように実践していくことが、このライフスタイルの大きなポイントです。

生活コストが抑えられる

「農」での自給率が高ければ、食材費を抑えることができます。思い切って田舎に移住すれば、家賃や土地代も抑えられるでしょう。

自治体によっては、都心部や外部地域からの移住者に補助金や助成金を交付する制度もあるため、初期費用を抑えながらの移住が可能です。移住者に対して畑を提供してくれる場合や、家庭菜園のサポートをしてくれることもあります。

関連記事:地方移住をして農業を始めたい人向けの就農支援制度を紹介!

健康的な生活に

農作業をするためには、早い時間から動き出さなければなりません。生活に農作業を取り入れることで、必然的に規則正しい生活ができるようになるでしょう。

新鮮で安全な野菜が食べられることや、農作業で体を動かすことなど、心身への健康を促進するメリットも大いににあるといえます。

ワークライフバランスが充実

半農半Xでは、ワークライフバランスが充実し、自分の時間や家族の時間がとりやすくなります。時間に追われることや、お金のために必死に働くことから解放されるので、人間らしい生活を送りながら感性が磨かれていくのです。

生きるために働く「ライスワーク」と、楽しさや生きがいを感じられる「ライフワーク」のバランス配分を探していくこと自体にも、大きな意義があるといえるでしょう。

半農半Xのデメリットは?

半農半Xのデメリットは?

ここまで半農半Xの魅力的な部分について触れてきましたが、デメリットも考えられますのでご紹介します。

収入が下がる

半農半Xの暮らしは、都心部でフルタイムのサラリーマンをしている人と比べたら、現金収入が少なくなります。ただ、食材費を抑えたり、その他の生活コストを下げることで収入面の問題をクリアできることもあります。

心が満ち足りていることで、お金を使う娯楽に興味がなくなることもあるため、意外と気にならない可能性もあります。

そもそも、半農半Xはお金や時間に追われないことで人間らしさを取り戻す生き方です。収入面が気になる人や、経済的な成功を目指したい人には適していない考え方かもしれません。

家族の理解が必要

半農半Xの生活は、収入が下がったり、移住を検討したりする必要があります。これまでの生活や価値観を手放すことにもなり、人生の大きな転機となる場合も少なくありません。

とくに、一家を支える大黒柱である世帯主の場合、家族の理解が得られなかったり、説得に時間を要することがあるかもしれません。そんな場合は、農とXを50:50できっちり分けず、できることをできる範囲で始めてみてはいかがでしょうか。

住む場所も仕事も今のまま「1%」農から始め、少しずつ周囲に理解してもらうという方法が賢明です。

農作業が苦手な人に難しい?

完全な自給自足生活は、農作業が苦手な人にはハードルが高いです。農作業が好きでも、初めての農業では失敗や天候による不作といった可能性も考えられます。

塩見氏によれば、自給自足できることが半農半Xの必須条項ではないといいます。ベランダ菜園でも、コップに土を入れて栽培するような方法でもいいのだそう。土にさわることで心が癒やされればいいと、小さく考えればどんな人にも始めやすいのではないでしょうか。

半農半Xを実践するには?半農半Xを始める方法

半農半Xを実践するには?半農半Xを始める方法

半農半Xの生活を始めるには、どんなことから手をつけていけばよいでしょうか。半農半Xの割合をどの程度から始めるかによって、やるべきことが変わってきますのでじっくり検討しましょう。

ベランダ菜園から始める

もっとも手軽で現実的なのは、自宅で家庭菜園やベランダ菜園から始める方法です。ベランダ菜園が無理なら、室内にコップや小さな植木鉢で栽培するだけでもいいでしょう。

最初は小さく始めて、徐々に規模を大きくしていくことや「半」「半」の割合を変えていくのが賢いやり方です。

市民農園を借りる

半農半Xを実践するからには、広めの畑を用意したい。そんな人は、自治体が提供する市民農園を利用するのもよい方法です。

市民農園は農家ではない一般市民が農業体験をするためや、使われていない農地を有効利用するために、多くの自治体で提供されていますのでチェックしてみましょう。

農地付き物件を借りる・購入する

農地付き物件を借りたり、購入したりする方法もあります。こうした住宅は地方に多く、移住者の受け入れに積極的であることが多いです。移住先の自治体が公開している空き家バンクや、物件情報サイトで農地付き付き物件の情報収集をしてみましょう。

自治体の半農半X支援事業を利用

半農半Xがめざす畑は、自給自足ができる程度です。必ずしも就農する必要はありませんが、兼業農家に就農して自治体の移住支援を受ける選択肢もあります。

たとえば、島根県では「半農半X支援事業」の制度を設けています。定住に必要となる経費「定住定着助成」を最長1年間、1ヶ月あたり12万円支給してもらうことができます。就農に必要となる経費は「就農前研修経費助成」として最長1年間、1ヶ月あたり12万円助成されます。

半農半Xで暮らしていくことを目的とするのか、特定の場所に住むことを目的とするのかで、こうした制度の使い方は変わります。どこで、どのような暮らしをしたいのかを明確にすることも、これからの人生設計に欠かせない作業となるでしょう。

まとめ

半農半Xはお金と時間から解放される人間らしい生き方

半農半Xは、お金と時間から解放される人間らしい生き方です。さらに、提唱者である塩見氏の話を読み解くと、定義は実はとてもゆるいものであることがわかります。すべての「こうあるべき」という呪縛からも解放してくれる、ナチュラルな考え方なのです。

半農半Xを実践中である人の中には、週末移住で半農半Xの暮らしをしている人もいます。最初の一歩を小さく始めれば、今日明日からでも取り入れることができるでしょう。まずは、自分らしい半農半Xのスタイルを探すことから始めてみてはいかがでしょうか。

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