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地方移住して林業で働きたい!森林作業員はどんな仕事?収入は?仕事はどう探せばいい?

更新日: Jul 10, 2020

地方移住して林業で働きたい!森林作業員はどんな仕事?収入は?仕事はどう探せばいい?

日本は国土の7割が森林ですが、林業従事者数は減少の一途をたどり、森林も減少しています。林業は、山と森を育てる誇りある仕事。地方移住して転職を考えるとき、林業も選択肢にしてみませんか?森を育て、伐採する「森林作業員」について紹介します。

目次

  1. 今、求められる林業の収入や仕事内容を紹介
    1. 林業就業者数は最盛期の1/3に減少
    2. 森林作業員は人手不足で求人が多い
  2. 林業の「森林作業員」ってどんな仕事?1日のスケジュールは?休みは?
    1. 林業(森林作業員)の業務内容
    2. 林業(森林作業員)の1日(自伐林家の例)
    3. 林業(森林作業員)の仕事に休みはある?
  3. 林業に必要な技術や資格
    1. 林業(森林作業員)に必要な技術
    2. 林業(森林作業員)に必要な資格
  4. 林業(森林作業員)の働き方
    1. 1、森林組合などの団体に勤務する
    2. 2、地域おこし協力隊で林業に関わる
    3. 3、自伐型林業を営む
    4. 4、民間の林業事業体に勤務する
    5. 5、林業の第3セクターに勤務する
    6. 6、林業の短期アルバイトとして働く
  5. 林業(森林作業員)の魅力は?
    1. 林業の魅力1:環境に貢献できる
    2. 林業の魅力2:収入も休みも自分の裁量で決められる(自伐採)
    3. 林業の魅力3:山に入る喜びがある
    4. 林業の魅力4:機械を使うのがおもしろい
    5. 林業の魅力5:仕事仲間との団結力が強い
  6. 林業(森林作業員)の大変なところ、デメリット
    1. 林業が大変なところ1:体力が必要
    2. 林業が大変なところ2:危険な仕事
    3. 林業が大変なところ3:仕事が天気に左右される
  7. 林業(森林作業員)の仕事の探し方
    1. 就業相談会・フェア
    2. 林業体験、実習プログラム
    3. 林業就業支援講習
    4. 林業でのトライアル雇用
    5. 林業学校に入る
  8. まとめ

今、求められる林業の収入や仕事内容を紹介

今、求められる林業の収入や仕事内容を紹介

林業就業者数は最盛期の1/3に減少

林業という仕事にどのようなイメージをもっていますか?日本の国土のうち7割は森林です。しかし、森林を育てる林業従事者は年々減り続ける一方。長期間にわたって減少し続けており、昭和60(1985)年は約12万6,000人だったものが、平成27年(2015)年には約4万5,000人と、約3分の1にまで減っています。

林業の中でも、特に「育林従事者」と呼ばれる職業に就く人は、同期間で7万4,259人から1万9,400人に減り、人手不足や高齢化が深刻です。人の手で苗木を植えて育てる「人工造林」の面積も年々減少し、昭和60年~平成27年の間に、約11万ヘクタールから約2万5,000ヘクタールにまで減っているのです。

森林作業員は人手不足で求人が多い

現在、林業従事者の不足や高齢化、日本の人工造林が減っていることから、林業従事者の求人は増加し、需要が高まっています。林業の平均年収は313万円と、都会の会社員と比べて低めです。しかし、山や森を自分の手で育てるという誇りややりがいを感じられる仕事になります。

地方移住を考えている方にとっても、魅力的な選択肢のひとつとなるでしょう。この記事では「森林作業員」という、山に入って森を育てたり、伐採を行ったりする仕事について詳しくお伝えします。

林業の「森林作業員」ってどんな仕事?1日のスケジュールは?休みは?

林業の「森林作業員」ってどんな仕事?1日のスケジュールは?休みは?

森林作業員は、実際に山へ入って森を育てたり、整備したりする仕事です。生活に必要な木材を生産するだけでなく、植林や下刈り、間伐なども重要な作業となります。森林作業員が山を整備し、保全していくことで、私たちの生活に欠かせない木材を確保していくことができるのです。

林業(森林作業員)の業務内容

林業における森林作業員は、1年間を通して季節ごとに必要な作業を行います。

林業の業務内容1:伐採

伐採とは、生活に利用するための資材として利用する木を伐ることをいいます。出荷できる状態まで育った木を伐り倒す作業を「主採」と呼びます。

林業の業務内容2:集材

集材とは、伐採した木を山から運ぶ作業です。ワイヤーロープや重機を使って行うことが多いものの、機械の操作や木材の移動など、人の手が必要な部分も多いです。

林業の業務内容3:地ごしらえ

地ごしらえとは、伐採した範囲に残った木や枝、葉っぱ、雑草などを取り除いて地面を整備する作業です。毎年2~3月に行われています。次世代の林業を支えるための作業で、とても重要度の高い工程といわれています。

林業の業務内容4:植え付け

植え付けの作業は、一定の間隔で新しい苗木を植える作業です。現在でも機械化することができない作業で、毎年4月~5月に人の手でひとつずつ丁寧に植えています。

林業の業務内容5:下刈り

下刈りは、苗木の周囲に生える雑草や雑木を取り除く作業です。雑草や雑木に、土の養分や水分、日当たりを奪われないために行います。夏場の6月~8月頃に取り組む作業です。

林業の業務内容6:除伐

除伐は、発育不良の木を除去する作業です。9月~10月になり、苗木が若木まで育ってくるころに行います。曲がって生えているものや細くて弱い木、雪の重みで折れてしまった木などを除去します。

林業の業務内容7:枝打ち

枝打ちは、下枝を切り落とす作業です。枝打ちをすると日の当たりがよくなり、節の目立たないきれいな木材に仕上げることができます。樹木の成長が緩やかになる9月~10月に行われる作業です。

林業の業務内容8:間伐

間伐は、成長して混み合った区画の木を間引くことをいいます。11月~12月に行われ、木材の収穫も同時に行われます。

林業(森林作業員)の1日(自伐林家の例)

  1. 森林組合にトラック借りて機械置場へ
  2. 機械置場でユンボ(パワーショベル)をトラックへ積込んで山の土場(トラックが入れる終点)へ
  3. 土場から現場までユンボを回送
  4. 作業道開設のためのルート選定
  5. ユンボで作業道を開設
  6. 作業道を強固にするための石を現地調達、購入
  7. 開設した作業道を活用してチェーンソーで間伐(伐倒、造材、玉切り)
  8. ユンボや林内作業車で集材
  9. 集材した材をトラックに積込(グラップルやユンボ、ユニックや林内作業車で積込)
  10. トラックでパルプ工場や木材市場へ搬出

1~3の作業だけで、丸1日かかることもあります。ユンボ(パワーショベル)による作業道の開拓や、作業道から行う間伐などは時間と労力がかかる作業です。そのため、1週間通しでずっと同じ作業をする場合もあります。

林業(森林作業員)の仕事に休みはある?

地域や働き方によりますが、林業は基本的に雪や雨などの天候不良の日が休日になります。足元や視界が悪くなることで、作業の危険が増すためです。また積雪量の多い地方では、冬に長期休暇を取りやすい傾向にあります。

林業に必要な技術や資格

林業に必要な技術や資格

森林作業員は未経験でもできる仕事です。しかし、研修プログラムや講習への参加を求められることも多いでしょう。チェーンソーのような危険を伴う機器を使ったり、高所作業をしたりすることもあるため、正しい知識と経験の積み重ねが必要です。初心者でも、研修後すぐに現場に入ることができますが、1人前の森林作業員になるには数年単位の訓練が必要です。

林業(森林作業員)に必要な技術

森林作業員になるためには、いくつかの技術の習得が必要です。

  • チェンソー
  • 刈払機
  • 小型車両系建設機械運転業務の講習受講

3つ目の「小型車両系建設機械」とは、地面の整備や伐採した木の運搬、積み込み、掘削などに使用する重機です。重機を仕事として使う場合には、小型車両系建設機械運転業務の講習を受講する必要があります。運転免許のような資格試験ではなく、座学や実習を含めた規定の時間をすべて受講すれば修了証が与えられます。

小型重機の講習は、都会であれば自動車教習所で受講できます。地方では、森林組合のような団体で実施されているので調べてみてください。就職する会社によっては、働きながら技術の取得を目指せることもあります。

林業(森林作業員)に必要な資格

森林作業員として働くには、普通自動車運転免許は必須です。最近は軽トラックでもオートマ車が普及していますが、山の急斜面の走行に対応するためマニュアル免許の取得を求められることも多いです。

林業(森林作業員)の働き方

林業(森林作業員)の働き方

林業は、日本全国どの都道府県にも団体があります。もっとも林業の盛んな地域は、広大な自然のある北海道です。次いで2位に岩手県、3位に岐阜県と続きます。土地面積が広い地域は林業も盛んです。

1、森林組合などの団体に勤務する

林業組合のような団体は、山林の所有者から委託を受けて山の管理をしています。林業組合の構造は一般的な会社に近く、事務作業のような現場以外の仕事もあります。現場作業員の場合、月給制の場合もありますが、日給制や出来高制の収入体制のところも多いです。林業組合には、未経験からでも可能な求人があります。

2、地域おこし協力隊で林業に関わる

地域おこし協力隊とは、都心や地方都市からの移住者を受け入れ、地域力の維持や活性化をはかるための制度です。各地域の自治体が、林業従事者を募集し受け入れています。

任期は3年間と限られていますが、寮が完備されていたり、住宅手当が支給されたりと手厚く支援してもらうことができます。週休3日制をとっている地域もあり、地域おこし協力隊への参加で、林業への足掛かりを作れるのも魅力です。

3、自伐型林業を営む

自伐型林業は、森林を所有していない人でも、自分で林業ができる仕組みのことをいいます。固定された範囲の山林を、間伐・伐採・植林の作業によって整備する形です。

家族や仲間での経営や小型機械の使用など、低コストで林業に参入できるスタイルで近年注目されています。農業のような他の産業を営む人が、兼業で行うのにも適しています。ただし、未経験の個人が自伐型林業に参入するのは難しいです。

4、民間の林業事業体に勤務する

民間の林業事業体は、林業組合と同じくもっとも一般的な林業への入口です。林業の中でも、民間の林業事業体は比較的高収入であるともされています。求人はハローワークや求人誌に出ていることもありますが、まずは都道府県林業労働力確保支援センターへ相談、問い合わせをするとよいです。

林業労働力確保支援センター等一覧

5、林業の第3セクターに勤務する

林業の第3セクターとは、都市から来た若者や移住者が林業に就職しやすくするための組織です。森林組合や地方自治体が手を組んで、森林に関わる仕事を受け負う仕組みとなっています。収入の安定化や、各種保険への加入制度、週休2日制や有給制度などを完備し、若者が安心して林業に携われる環境を整えています。

6、林業の短期アルバイトとして働く

林業には、短期アルバイトの働き方もあります。作業内容は下記のような内容が多いでしょう。

  • 植林のみ
  • 間伐のみ
  • 夏季限定の下刈り作業
  • 週末自伐型 など

未経験者でも歓迎していることが多く、林業を体験するにはちょうどよい働き方です。フォレストワーカーという名目で募集していることもあります。

林業(森林作業員)の魅力は?

林業(森林作業員)の魅力は?

林業における、森林作業員の魅力はとてもたくさんあります。移住希望者や山への関心が高い人に知ってほしい、森林作業員の魅力をまとめました。

林業の魅力1:環境に貢献できる

記事の冒頭でもお伝えした通り、国内の森林減少問題はとても深刻化しています。国の環境保全に貢献できるという誇りや喜びを感じられるのは、林業最大の魅力といってもよいでしょう。

林業の魅力2:収入も休みも自分の裁量で決められる(自伐採)

自伐型の場合、自分で仕事の量やスケジュールを調整する自由な働き方ができるのも魅力です。自分の頑張りや成長次第で収入もアップしていくため、やりがいや向上心、達成感なども味わえます。

収入は収穫した木材の量だけでなく、きれいで質の高い木を育てることでもアップします。地方には「山を手放したい」という地主もいて、タイミングよく出会うことができれば山の土地を丸ごと譲り受け、高収入につながるケースもあるのです。

林業の魅力3:山に入る喜びがある

山や自然の好きな人とっては、仕事で山に入れることは何よりの喜びです。特に山のメインシーズンである冬場は、空気も景色もよくて心が洗われます。山菜や果実などがとれるのも、山に精通する人ならではの利点です。

林業の魅力4:機械を使うのがおもしろい

チェーンソーやユンボなどの機械を使えるのも、林業の魅力です。技術を身につけられるのはもちろんのこと、機械を使った作業は大きなおもちゃを動かしているようで楽しいものです。

林業の魅力5:仕事仲間との団結力が強い

林業界は仲間意識が強く、まるで家族のように助け合う空気があります。自伐型は例外ですが、林業組合や民間の林業事業体ではチーム作業がメインです。都会とは違った人との深い交流が、人生において大切なことに気づかせてくれるかもしれません。

林業に興味のある人には、2014年に公開された映画「WOOD JOB!(ウッジョブ)〜神去なあなあ日常〜」をぜひチェックしてください。都会の若者が林業の研修先で出会うさまざまな人やできごとに感化され、森と人の魅力に引き込まれていくストーリーが楽しく描かれています。

林業(森林作業員)の大変なところ、デメリット

林業(森林作業員)の大変なところ、デメリット

林業には当然、楽しいことばかりではなく、デメリットとなる厳しさもあります。山に携わるためには、次のような点を考慮しておきましょう。

林業が大変なところ1:体力が必要

森林作業員は、機械や木材などを運んだり、山の急斜面や木を登ることが多いため、標準以上の体力が求められます。肉体労働が基本なため、心身が健康であることも必須条件といえるでしょう。

林業が大変なところ2:危険な仕事

木が倒れてくることや、高いところからの落下、山の斜面からの滑落など事故とは常に隣り合わせです。また、山ではハチやダニ、ヒルなどの被害がつきものです。クマや猪といった獣に遭遇するリスクもあります。

林業が大変なところ3:仕事が天気に左右される

林業は、天候に左右される仕事です。山の天気は不安定で変わりやすく、雨や雪が続く場合は作業ができず収入も下がってしまいます。また、屋外作業のため夏の猛暑や、冬の厳しい寒さに耐えることが求められます。

林業(森林作業員)の仕事の探し方

林業(森林作業員)の仕事の探し方

林業や、森林作業員を始めるには複数の方法があります。林業への就職につながる道をいくつかまとめましたので、参考にしてください。

就業相談会・フェア

全国林業組合連合会は、林業への就職相談会を実施しています。東京、大阪、名古屋、福岡の主要都市で行われていますので、お近くの会場に足を運んでみましょう。

※就業相談会・フェア会場では就職の斡旋は行っていません。

JForest 全国森林組合連合会Webサイト

林業体験、実習プログラム

各自治体が主催する、林業体験や実習プログラムなどに参加するのもよいです。座学や実習を経て、実際の仕事内容を学んだり、地元の人との親睦を深めたりすることもできます。参加型や宿泊型などがあり、詳しい内容は自治体によって異なります。

林業就業支援講習

林業就業支援講習は、林業に必要な資格の取得ができる参入口となっています。5日間、もしくは20日間の期間で行われ、どちらも参加費は無料です。20日間コースへ参加すると、チェーンソーや刈払機、バックホーの資格を取得することができる他、林業体験や工場、作業場の見学なども可能です。

林業でのトライアル雇用

トライアル雇用とは、3ヶ月間の短期就職をすることをいいます。トライアル雇用では、資材を運んだり山の歩道を整備したりと、ベテラン作業員の手助けをする作業がメインとなります。

林業学校に入る

本格的に林業を学びたい人は、林業学校へ入学するのも一つの方法です。林業学校には、4年制大学の他にも、1~2年制の専修学校、研修機関などもあります。林業学校では、社会人を対象とした林業の短期講座を設けているところもあるので、それぞれの目標に合わせて選んでみてください。

まとめ

やりがいや充実感を得られる、魅力たっぷりの林業の仕事

林業(森林作業員)は決して気軽に参入できる職業ではありませんが、やりがいや充実感を得られる、魅力たっぷりの仕事です。本格的な田舎暮らしや地方移住を考える人にとっては、メリットや学びの多い職業となるのではないでしょうか。林業への入口や、収入、雇用形態はさまざまですので、ガイダンスやフェア、相談会などに足を運ぶか、相談窓口を利用してみましょう。

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