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農業にはどんな種類があって、どのくらい儲かるの?作物ごとの収益ランキング!

更新日: Aug 26, 2020

農業にはどんな種類があって、どのくらい儲かるの?作物ごとの収益ランキング!

「農業」と聞いただけで大変そうに思っていませんか?農業は、農家や農業法人など、選ぶ仕事で働き方や生活が変わります。また、農家の所得や労働時間は、農作物次第です。農業の仕事や農作物の種類を、儲かる農作物ランキングと合わせて紹介します。

「農業」にはいろいろな仕事や作物の種類がある!所得も生活も選び方次第

「農業」にはいろいろな仕事や作物の種類がある!所得も生活も選び方次第

農業の仕事に、あなたはどんな印象をもっているでしょうか。農業というと、厳しい暑さや寒さの中土まみれになって働く、過酷なイメージをもっている方も少なくないのではないでしょうか。

しかし、実際の農業には複数の分野があり、仕事内容も生産する農作物もさまざまです。農作業をしないサービス業や土を使わない水耕栽培など、選択肢はたくさんあります。

農業は、選ぶ仕事や農作物によって所得や労働時間が変わるため、働き方や生活スタイルも多様になります。この記事では、農業の仕事や農作物の種類を、儲かる農作物ランキングとあわせて紹介します。

農業の仕事にはどんな種類があるの?

農業の仕事にはどんな種類があるの?

農業の仕事は、田畑で汗水たらし、泥だらけになるような作業だけではありません。ここでは農業に興味をもつ人に向けて、仕事の種類を紹介します。

耕種農業

耕種農業は、田畑を耕して植物を育てる農業です。耕種農業で作られる農作物の種類は、米や麦、豆類などのの穀物から、野菜や果物、花きなど幅広くあります。

米を栽培する稲作や、田畑で作物を育てる畑作とにわかれます。なお畑作は、屋外の畑を使用する露地栽培と、ビニールハウスのような設備を使用する施設栽培へとさらに分類されます。

畜産農業

畜産農業は、動物を育てる農業のことです。牛や豚、鶏、羊などの動物は、食肉用から卵・牛乳の出荷までを畜産農業の分野で行います。

さらに養蜂や養蚕、種付けや実験に使う動物の飼育も畜産農業の一種です。また、ペット用の動物を育てて売買するケースもあり、一口に農業といってもその目的は多岐に渡ります。

農業法人

農業法人は、現場での農作業ではなく経営や運営、営業などを行う仕事です。畑仕事だけでは農業としての経営は成り立ちません。

デスクワークを中心とした人事、経理、広報、出荷、販売などをする人材も必要不可欠です。農作業や体力仕事が苦手な人にも適しています。

農業サービス業

農業サービス業とは、農作業の一部を請け負う仕事です。農作物の栽培から収穫までの作業の中で、農家が農業サービス事業体に部分的な委託をするシステムがあるのです。

苗を作る工程を請け負う「育苗センター」や、水田農業の作業受託組織、作物の選果や選別を行う「農作物出荷組合」などが農業サービス業の一例として挙げられます。

園芸サービス業

園芸サービス業とは、植木業や造園業、樹木医のような職業のことをいいます。築庭や植樹、造園や花壇の手入れなどを担う仕事も農業の一種なのです。

ただし、公共道路や公共施設の運動場などは土木工事伴う場合があるため、建築業に分類されることがあります。

耕種農業の種類と特徴は?

耕種農業の種類と特徴は?

一般的な「農家」とされる耕種農業も、細かく6種類に分かれています。農作物の種類や、育て方によって特徴が異なるため、詳しく解説します。

耕種農業の種類1:稲作

耕種農業の種類1:稲作

稲作とは、米を作る農業のことです。稲作は水田稲作と陸稲の2種類にわけられますが、日本では水田稲作が主流となっています。近年では、土地の気候や時代のニーズによって品種改良が進めらるようになってきました。

コシヒカリやあきたこまち、ササニシキなど有名どころの米は変わらず人気があります。しかし近年では、猛暑や台風などの希気象変化や病気に強い富山県産の「富富富(ふふふ)」、コンビニやスーパーのお弁当用に適した茨城県産の「ゆうだい21」など、斬新な米ブランドも多数登場しています。

耕種農業の種類2:畑作

耕種農業の種類2:畑作

畑で農作物を育てることを畑作といいます。畑作は多くの分野に分かれており、穀物や芋、豆類などを育てるものから青物野菜、果物まで多種多様です。穀物や芋、豆類などは農作物としてそのまま出荷されるだけでなく、加工食品として出荷、販売されることもあります。

畑作農業では、長期的に作物を収穫し安定的に出荷できるようにさまざまな方法がとられるのも特徴です。連作障害を避けるために、同じ土地に複数の作物を順番に育てる「和作」や、同じ田畑で複数の作物を同時に育てる方法など工夫が必要です。

同じ農作物を育てる場合でも、その土地の性質や気候によって栽培方法を変える必要があります。

耕種農業の種類3:露地栽培

露地栽培とは、屋外の畑で農作物を育てること。大根やにんじん、レンコンなどの根菜や葉物の野菜は露地野菜の代表です。寒さに強い野菜や花を中心扱う栽培方法となります。

露地栽培で作られた農作物は、自然栽培に近いのが特長です。太陽や土、水の恵みをふんだんに受けているため、香りや食感がとてもよいとされます。露地栽培は必要な施設や設備が少ないので、農業を始める際の初期投資が少なくて済むメリットもあります。

そのため、農業初心者でも比較的取り組みやすい栽培方法といえます。

耕種農業の種類4:施設栽培

耕種農業の種類4:施設栽培

施設栽培とは、ビニールハウスやガラス製の温室など、屋内で栽培をする方法のことです。施設栽培は室内の気温を一定に保つことができ、保温や保護に優れているメリットがあります。

春~夏に収穫時期を迎えるトマトやなす、ピーマン、いちごやメロンなどは施設栽培の代表です。台風や長雨、猛暑などの天候に左右されにくくなるといった特長もあります。

しかし、施設を建てる際の初期投資費用や、施設を維持するための光熱費などコスト面での負担が大きくなることを念頭に置いておきましょう。

耕種農業の種類5:果樹栽培

耕種農業の種類5:果樹栽培

果樹栽培は、木に実がなる種類の農作物の栽培です。たとえば、りんごや梨、みかん、ぶどうなどの果物が代表的。その他にも、クルミや栗、梅なども木から育てる農作物であるため果樹栽培の分野になります。

果樹栽培では、木に水や肥料を与えたり、実を害虫や病気から守るための作業を行います。花を咲かせる果物の場合には、花摘みや受粉なども大事な仕事のひとつです。

さらに、近年では一般的な出荷作業だけでなく、農作物のブランド化や育てた作物を利用して加工品を製作、プロデュースするなどの仕事も増えています。

耕種農業の種類6:花き栽培

耕種農業の種類6:花き栽培

花き栽培とは、生花店やホームセンターなどに卸される観賞用の花の栽培を指します。家庭用として販売されるものから、冠婚葬祭用、贈答品、地域の施設やお店などの緑化として使われるものなど用途は豊富です。

農業は野菜や穀物を育てるイメージが強いですが、花き栽培の選択肢を知ると農業への間口が広がったように感じるのでは。ただし花き栽培は初期投資が多くかかる分野なので、注意が必要です。

近年ではインターネットの普及により、花き農家が消費者に直接花を販売できるビジネスが増えてきているのも、注目すべき要素といえるでしょう。

所得が高い農作物は何?時給換算でコスパがいい農作物は?

所得が高い農作物は何?時給換算でコスパがいい農作物は?

初心者でも育てやすく、所得を多く得やすい農作物を種類別に紹介します。以下の表は、10a(1000㎡)あたりの所得と、粗収益、経費、労働時間をもとに時給換算での金額を割り出しています。

所得が多い農作物でも、必要な労働時間が長くかかればその分手間がかかり、農業者の負担が多くなります。時給換算した場合の金額を参考に、所得につながる農作物を見極めましょう。

畑作

品目粗収益経費所得労働時間時給換算
らっかせい13万円5万円8万円69時間1159円
いんげん7万円4万円2万円11時間1818円
六条大麦5万円4万円2万円5時間4000円
そば3万円2万円1万円5時間2000円

下記の4品目の中で、所得はらっかせいの8万円という額が最も多くなっています。しかし、らっかせい栽培は労働時間が10aあたり69時間と非常に多くなっています。

一方、六条大麦は所得が2万円とやや低いように見えますが、10aあたりの労働時間は5時間と格段に短いです。栽培にかかる労働力や労働時間に重きを置いて考えると、栽培効率は六条大麦の方がらっかせいの3.5倍もよいことがわかります。

露地栽培

品目粗収益経費所得労働時間時給換算
シシトウ201万円58万円143万円2155時間664円
ナス180万円58万円123万円1049時間1173円
キュウリ177万円59万円119万円932時間1277円
大玉トマト154万円64万円90万円709時間1269円
ピーマン142万円53万円90万円776時間1160円
ミニトマト179万円99万円80万円1311時間610円
青ネギ87万円36万円50万円587時間852円
白ネギ68万円28万円40万円336時間1190円
メロン54万円25万円29万円221時間1312円
ニンニク58万円31万円27万円264時間1023円
サトイモ41万円15万円26万円192時間1354円
スイカ59万円33万円26万円221時間1176円
レタス48万円24万円23万円133時間1729円
キャベツ39万円21万円18万円90時間2000円
ホウレンソウ34万円16万円18万円220時間818円
ニンジン36万円20万円15万円118時間1271円
ダイコン32万円18万円14万円119時間1176円
ハクサイ32万円20万円12万円93時間1290円
タマネギ32万円21万円11万円139時間791円

露地栽培の場合、所得はシシトウの143万円がいちばん高くなっています。しかし、シシトウ栽培の労働時間は2155時間と膨大な数字になっているので注意してみてください。

一方、キャベツ栽培の所得は18万円。シシトウ栽培に比べてかなり儲かりにくいように思えますが、労働時間をみてみると90時間で、労力の負担がとても少ないことがわかります。

時給換算した場合の金額はキャベツがもっとも大きくなり、少ない時間と労力でより大きな所得を生み出せる農作物であることがわかるでしょう。

施設栽培

品目粗収益経費所得労働時間時給換算
ミニトマト407万円204万円203万円1488時間1364円
イチゴ360万円170万円190万円2092時間908円
ナス351万円182万円169万円1757時間962円
シシトウ376万円230万円146万円2983時間489円
キュウリ243万円109万円134万円1095時間1224円
大玉トマト260万円137万円123万円947時間1299円
ピーマン287万円173万円114万円1162時間981円
メロン125万円68万円57万円493時間1156円
スイカ75万円37万円37万円293時間1263円
青ネギ86万円52万円34万円575時間591円

施設栽培でもっとも所得が多いのは、ミニトマトの203万円。労働時間は1488時間と、相対的に多すぎない数字になっています。ミニトマト栽培の時給換算は1364円と、施設栽培の中ではもっとも多い金額です。

次いで大玉トマトの栽培が、時給換算にして1299円と高額になります。トマトは栽培効率のよい農産物と考えてもよいのではないでしょうか。

果樹栽培

品目粗収益経費所得労働時間時給換算
ぶどう68万円34万円34万円454時間749円
もも55万円28万円29万円284時間1021円
びわ44万円22万円22万円370時間595円
りんご41万円23万円18万円273時間659円
みかん42万円28万円14万円236時間593円

果樹栽培では、ぶどうの所得が34万円と多くなっています。しかし労働時間は454時間と、他の果樹栽培と比べて大幅に多く、時給換算額は749円です。

一方、所得が2番目に多いもも栽培は、所得29万円に対し労働時間は284時間と少なめです。時給換算した場合の金額は1021円、果樹栽培の分野ではももがもっとも所得を増やせる作物であることがわかります。

花き栽培

品目粗収益経費所得労働時間時給換算
ばら575万円381万円194万円2271時間854円
きく106万円51万円56万円657時間852円
ゆり291万円222万円69万円768時間898円

花き栽培でもっとも所得が多いのは、ばらの194万円です。きくやゆりに比べると段違いの所得が出ていますね。しかし、ばら栽培の労働時間は2271時間と、他の花の3倍以上。ゆりの所得は69万円ですが、労働時間が768時間で済むため、時給換算した場合の金額はゆりがいちばん高くなっています。

花き栽培の時給換算額は3種でほとんど変わらない印象ですが、同じ時給金額なら労働時間が少ない農作物を選んだほうが賢い経営ができます。

儲かる農作物ランキング、儲かる農業の種類は?

もうかる農作物ランキング もうかる農業の種類は?

上記の表の中から、所得の上位ランキングと時給換算額のランキングを作成しました。2つのランキングを見比べて、利益の出やすい儲かる農業について考えてみましょう。

所得ランキング

品目種類粗収益経費所得労働時間時給換算
ミニトマト施設栽培407万円204万円203万円1488時間1364円
イチゴ施設栽培360万円170万円190万円2092時間908円
ばら花き575万円381万円194万円2271時間854円
ナス施設栽培351万円182万円169万円1757時間962円
シシトウ施設栽培376万円230万円146万円2983時間489円
シシトウ露地栽培201万円58万円143万円2155時間664円
キュウリ施設栽培243万円109万円134万円1095時間1224円
ナス露地栽培180万円58万円123万円1049時間1173円
大玉トマト施設栽培260万円137万円123万円947時間1299円
キュウリ露地栽培177万円59万円119万円932時間1277円

所得ランキングでは、ミニトマト、イチゴ、ばら、ナスの施設栽培の作物と、花きが上位になっています。具体的な数としては、10品目中で施設栽培が6、露地栽培3、花き1という結果になりました。

しかし、シシトウのように労働時間が多い作物もあり、時給換算すると栽培効率が悪い場合があることも事実です。農作物を選ぶときには所得の多さだけで決めるのではなく、実労働時間を考慮し、手間のかかりにくいものを選ぶようにしましょう。

時給換算ランキング

品目種類粗収益経費所得労働時間時給換算
六条大麦畑作5万円4万円2万円5時間4000円
キャベツ露地栽培39万円21万円18万円90時間2000円
そば畑作3万円2万円1万円5時間2000円
いんげん畑作7万円4万円2万円11時間1818円
レタス露地栽培48万円24万円23万円133時間1729円
ミニトマト施設栽培407万円204万円203万円1488時間1364円
サトイモ露地栽培41万円15万円26万円192時間1354円
メロン施設栽培54万円25万円29万円221時間1312円
大玉トマト施設栽培260万円137万円123万円947時間1299円
ハクサイ露地栽培32万円20万円12万円93時間1290円

時給換算ランキングの上位は、六条大麦、キャベツ、そば、いんげん、レタスなどでした。どれも広大な土地で大量に栽培する品目です。上位10品目の内訳は、畑作3、露地栽培4、施設栽培3という結果になりました。

畑作や露地栽培は経費も少ないため結果的に所得も時給換算額も大きくなりやすいです。ただし畑作や露地栽培は天候に左右されやすく、不作のリスクが大きいというデメリットにも目を向けておく必要があります。

まとめ

農業にはさまざまな種類の仕事があり、農業のジャンルや農作物の種類も多種多様

農業にはさまざまな種類の仕事があり、農業のジャンルや農作物の種類も多種多様です。「野菜が苦手」「土仕事は嫌」「過酷」などのイメージが先行し敬遠されがちですが、実はとても選択肢が豊富でこれからも可能性の多い事業なのです。

仕事や作物の選び方次第では、所得や生活スタイルが変わってきます。現代は多くの職業がなくなっていくとされていますが、人が生きる限り食べ物の需要はなくなりません。

農業は今後も無限のチャンスが広がっていくため、新しい仕事の選択肢として視野に入れてみてはいかがでしょうか。

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